「物件を買ったけど、本当に家賃だけで回るのかな……?」 「入居率が下がったらどうしよう……」
そんな不安、はじめて不動産投資をする方なら誰でも一度は感じるはずです。 でも同時に、「物件を使って、もっといろんなお金の入り方があったら面白いかも?」とワクワクしている方もいるのではないでしょうか。
実は、家賃収入だけが収益のすべてではありません。 ちょっとした工夫や発想の転換で、物件から得られる収入をじわじわと増やすこともできるんです。
しかも、こうした方法を知らないままだと、それだけで数万円単位の“機会損失”をしているケースもあります。
知らないと損する──でも、知っていればすぐに活かせる。そんな副収入のアイデアを今回は6つ厳選してご紹介します。
小規模物件でも実践可能なものばかり。しかも、ほとんどが初期費用ゼロ。 「こんな方法あるんだ!」と感じていただけたらうれしいです。
1. 自販機の設置

必要条件
- 敷地に3〜5㎡程度の空きスペースがある
- 道路面や出入口など視認性の高い場所が理想
注意点
- 屋根のある場所だと用途変更扱いとなり、容積率オーバーの問題が出るケースも
- 景観条例、道路法の規制も確認が必要
方法
- 大手飲料メーカー(コカ・コーラ、サントリー、ダイドー等)に直接問い合わせ
- 初期費用ゼロ、売上歩合で契約できるケースが多い
初期費用
- オーナー側の自己負担:なし
- 設置・管理は自販機オペレーターが負担
- ※売上見込みが低い場合など例外もあり
相場感
- 月額固定なら数千円〜1万円前後(立地により大きく変動)
- 歩合型なら売上の15〜30%がオーナー取り分
- ※都内住宅街でも数千円〜1万円程度が目安。契約内容で大きく違います
2. 屋上の携帯基地局アンテナ貸与

必要条件
- 屋上スペースに5〜10㎡の空きがある
- 建物構造(耐荷重)が対応できる
- ※木造物件は構造強度や高さ不足の理由から設置オファー自体が入りにくい
注意点
- 契約期間が長期(5〜10年)になる
- 建替え計画がある場合は将来交渉が難航するリスク
方法
- キャリア(ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル等)や代理店に打診
- 専門の基地局仲介会社も存在
初期費用
- オーナー側の自己負担:基本的になし
- 設置工事・設備はキャリア側が負担
- ※構造補強が必要な場合は協議となることも
- 設置後の電気使用料:原則としてキャリア側が負担
相場感
- 都内で月5万円〜20万円程度が提示されることが多い
- キャリア・立地・周辺需要によって大きく差が出る
3. 屋外広告看板の設置

必要条件
- 大通り沿い・交差点付近など高い視認性
- 屋外広告条例、建築確認の許可取得可能な場所
注意点
- 法規制(高さ、面積、照明など)
- 近隣景観クレームの可能性
方法
- 看板業者が一括借上するパターンが多い
- 個人オーナー交渉より専門業者活用が現実的
初期費用
- オーナー側の自己負担:基本的になし(借上型の場合)
- 設置工事は看板業者負担
- ※自主管理型はオーナー負担(数十万〜数百万円)
相場感
- 都内主要道路沿いで月3万〜15万円程度(位置やサイズ次第)
- あくまで実例参考値、契約次第で幅広い
4. 余剰駐車区画の活用策:カーシェア導入

必要条件
- 余剰駐車スペースが1台以上ある
- 出入り口が広く使いやすいこと
注意点
- 事故・トラブルの対応範囲を明確化
- 稼働率によって収入は安定しにくい
方法
- カーシェア各社(タイムズ、カレコ、Anycaなど)に打診
- 設備費用・運営負担は事業者が負担することが多い
初期費用
- オーナー側の自己負担:なし
- 設備はカーシェア事業者が負担
相場感
- 保証型では通常の駐車場賃料と同水準程度が目安
- 歩合型では稼働状況によっては通常賃料の50〜150%程度になるケースも
- ※立地により非常に差が出る
5. トランクルーム(簡易型)の設置

必要条件
- 敷地に10〜50㎡程度の空きがある
- 前面道路から車両搬入できること
注意点
- 建築確認、消防法、用途地域規制を確認
- 防犯・治安への配慮が必要
方法
- トランクルーム事業者へ貸出す方式が主流
- 自主管理は手間とリスクが増える
初期費用
- オーナー側の自己負担:事業者借上型はなし、自主管理型はあり(数十万〜数百万円)
相場感
- 月5,000〜5万円程度(場所・区画数による)
- 地方と都市部で大きく差がある
6. Luup基地(電動キックボードポートの設置)

必要条件
- 敷地に数㎡程度の余剰スペース(駐輪場・駐車場の一角でも可)
- 出入口付近に設置できると好立地
注意点
- 地域条例や道路交通法の確認(特に都内)
- 利用マナー(放置・騒音)問題に備えた注意喚起
方法
- Luup社に直接問い合わせ
- 設備設置・運営管理は基本的にLuup側負担
初期費用
- オーナー側の自己負担:なし
- 設備はLuup側が負担
相場感
- 駐輪場代程度〜バイク置場程度が目安(数百円〜数千円/月)
- 実際の金額は設置規模や立地条件による
- 収益性よりも入居者サービス向上を主目的に考えると導入しやすい
まとめ
はじめての不動産投資では、「とにかく家賃をしっかり取れるかどうか」に目が行きがちです。 ですが、収益の柱は1本より2本、2本より3本ある方が安定します。
今回紹介したような副収入の仕組みは、どれも難しい専門知識なしにスタートできます。 小さな金額でも、毎月の収益が積み上がっていく安心感はきっと大きいはず。
そして、こうした収入アップの「タネ」は、実は現地調査の時点で見つけられることもあります。
▶【現地調査で見るべきポイントはこちら】
知らないままだと損をしてしまうかもしれない。でも、ちょっとした知識があれば収入はもっと増やせる。
そんな視点で、これからの物件運用にぜひ活かしてみてください。
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それでは、またひみつ基地で!
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