不動産価値を損ねる隣地トラブルに要注意

不動産購入のひみつ

「立地も利回りもいい!」と思って買った物件が、実は隣とのトラブルだらけで売れない・貸せない……。
不動産投資で怖いのは、物件そのものの欠点だけではありません。境界や越境、住民トラブルなど“隣との関係”が原因で資産価値が落ちることがあるのです。

けれども安心してください。こうした問題は、購入前に確認しておけば多くを避けられます。ここでは、不動産初心者でも分かるように、よくある近隣トラブルとその見分け方を解説します。


よくある近隣トラブル

境界が確定していない

土地と土地の境目には、通常「境界標」と呼ばれる杭や金属のプレートが埋め込まれています。
ところが古い物件ではなくなっていたり、草木や舗装の下に隠れてしまっていて分からないことがあります。
これが不明瞭だと、「この塀はどちらの土地に立っているのか」といった疑問が生じ、隣人と揉めるきっかけになります。

引用元:高橋調査設計株式会社

越境物がある

隣の家の屋根や雨どい、木の枝や根っこ、自分の塀やフェンスなどが境界を越えてしまっている状態です。
現在はトラブルが無くても将来の紛争の種になるため、売却時や融資審査のときに指摘される可能性があります。

引用:越境にご用心 | 誠和不動産販売株式会社

住民トラブル

ゴミ出しのルールを守らない、深夜の騒音、違法駐車など。迷惑をかけられることもあれば、自分の物件の入居者が加害者になってしまうこともあります。
どちらの場合でも「評判の悪い物件」になってしまい、入居付けに悪影響が出ます。

昔からの遺恨

新築時に「日当たりが悪くなった」「換気扇の排気が臭い」といった理由で近隣と揉めて、そのまま良い印象を持たれていない物件もあります。
こうした背景があると、小さなトラブルでも大ごとに発展しやすくなります。


購入前に確認するポイント

  • 土地の四隅に境界標(杭やプレート)があるか
  • 境界に関する書類(境界確認書や測量図)が残っているか
  • 屋根や枝、塀などが境界を越えていないか
  • 越境がある場合は合意書(覚書)があるか
  • 境界にある塀やフェンスの所有者は誰か
  • 仲介業者や管理会社に、過去に近隣と揉めたことがないか確認する
  • ゴミ置き場や共用部分が整理されているかどうか

この7点を見ておくだけでも、購入後にトラブルに巻き込まれるリスクは大きく減らせます。


未然に防ぐ工夫

  • 境界が確定している物件(境界標が明確で、境界確認書がある物件)を選ぶ
  • 越境がある場合は、購入前に合意書を整えてもらう
  • 入居者にはゴミ出しや騒音のルールを徹底周知する
  • 管理会社には、近隣からのクレームがあればすぐ対応してもらうよう伝えておく

まとめ

隣の土地とのトラブルは、放置すると大きな問題になります。境界や越境は売却や融資の妨げになり、住民トラブルは空室の原因になります。
しかし、購入前にチェックし、購入後にルールや管理を徹底するだけで多くのリスクは防げます

「立地や利回りは良いのに、隣のトラブルで台無し」にならないよう、ぜひ確認を怠らないでください。


隣接地トラブルについて不安があれば、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

では、またひみつ基地で!

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