はじめに
「不動産投資で成功するには、行動力が大事だ」
そう思っていませんか?
実はその逆です。
仕事柄、私はこれまで何十棟もの不動産を所有する地主をたくさん見てきましたが、彼らに共通しているのは──
👉 実務を管理会社や税理士に任せて、自分はほとんど“何もしない”こと。
不動産投資の本質は、暇であることそのものが成果につながるという点にあります。
不動産は「時間が味方する」投資
不動産が他の投資と決定的に違うのは、他人のお金(家賃)で借金を返していけることです。
しかも、不動産価格の下落スピードよりも、ローン返済のスピードの方が速いケースが大半。
つまりこういう仕組みです:
- 家賃収入でローンを返済
- 時間の経過とともに債務が減少
- 価格が少し下がっても純資産は積み上がる
値下がりリスクを抱えながら投資する株や仮想通貨とは大きく違い、**「時間を味方につけるだけで資産が増える」**のが不動産投資の強さです。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
「忙しい物件」と「暇な物件」
ただし、どんな不動産でもいいわけではありません。
経験上、ダメな物件ほどオーナーを“忙しくさせる”んです。
- テナントがすぐ入れ替わる
- 修繕がやたら多い
- クレームやトラブル対応に追われる
こういう物件を持つと、時間も精神もどんどん削られます。
一方で、「何も起こらない物件」こそ良い物件です。
実際、私が担当した案件でも「変化がなさすぎてつまらない」と言われたビルほど、長期で見ると最も安定して利益を残していました。
地主の「余計な一手」エピソード
現場でよく見た失敗パターンをいくつかご紹介します。
- 資産があるからと自分でカフェを始めたが、こだわりすぎて全然儲からない
- 建築デザインに強く口を出し、癖が強すぎてテナントが決まらない
- 「自分で管理する!」と張り切ったが、クレーム対応に疲れて結局プロに丸投げ
いずれも致命傷にはならないものの、共通しているのは──
暇を楽しめず、余計な動きをした人ほど失敗しているという点です。
まとめ:退屈こそ成果
不動産投資の最大のコツは、退屈を恐れないことです。
良い物件を買ったら、あとは放っておく。
何も起こらない日々を「つまらない」と思うのか、「最高」と思うのかで、資産の行方は大きく変わります。
不動産は「暇して勝つ」投資。
動きたくなったら、まずは一呼吸置いてみてください。
不動産に関するお悩み・ご相談はこちら
では、またひみつ基地で!
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