はじめに
不動産投資を始めようと思ったとき、最初の関門は「銀行との面談」です。
でも、ただ年収や物件資料を持っていくだけでは不十分。銀行が見ているのは、あなたの属性だけでなく、「人柄」や「考え方」まで含めた“総合力”です。
この記事では、不動産投資初心者が銀行と初めて面談するときに準備すべき書類と、面談中にうっかり使うと損するNGワード・態度を実務目線でわかりやすく解説します。
ちなみに、銀行の選び方はこちらで解説しています。
0. 大前提:「資産背景」が9割。でも印象で差がつく
まず知っておくべきことがあります。
銀行の融資判断において最も重要なのは、**あなたの資産背景(属性)**です。
- 年収、職業、勤続年数
- 預貯金や保有資産
- 既存の債務(住宅ローン、奨学金など)
これが土台。ここが弱いと、どれだけ準備しても厳しいのが現実です。
でも──
土台がしっかりしていれば、「人」としての信頼感や印象で条件は変わる、これもまた事実。
銀行との面談では「印象で得する人」「損する人」がはっきり分かれます。
1. 銀行は「誰に貸すか」でリスクを判断している
銀行は、預金者から集めたお金を「信頼できる相手」に貸して利ざやを得るビジネス。
「不動産が良ければ貸す」のではなく、**「その不動産を買おうとしている“人”が信頼できるか」**が大前提です。
つまり、「物件」よりも「あなた」が先に見られているのです。
2. 銀行が「好ましく思う人」とは?
銀行員は、以下のような人物に対して安心感を持ちます:
- 清潔感があり、落ち着いた服装(スーツ推奨。損しません)
- 無理のない投資計画を示している(楽観的すぎない)
- 数字に強く、想定がロジカル
- 会話が成立し、誠実に応対できる
- 長期目線で投資を考えている
💡特に服装は、「必須ではないが、文化的にはスーツが安心材料」
ヨレたTシャツやサンダルでは印象が悪くなる可能性があります。
3. 面談前に準備すべき書類リスト
書類・資料 | 内容・ポイント |
---|---|
自己紹介シート | 氏名・年齢・年収・職業・資産・負債・投資方針などを1枚に整理。A4で簡潔に。 |
検討中または購入予定の物件資料 | ポータルサイトや仲介業者作成の簡易資料でも可。概要・想定利回り・空室状況など。 |
簡易シミュレーション | 月収入・支出・ローン返済額などをExcelでざっくり。 |
所得証明 | 源泉徴収票または確定申告書(直近1〜2年分) |
預金通帳のコピー | 自己資金の裏付け。ネットバンキングの画面コピーでも可。 |
4. 面談で「使ってはいけない言葉」
銀行は、「投機的」な用途への融資を極端に嫌います。
特に以下のような表現はNGワードになりやすいです:
❌ 使わない方がいい言葉
- 「短期で売却して利益を狙ってます」
- 「一発当てたいんですよね」
- 「不動産って儲かるって聞いたんで」
- 「副業でとりあえずやってみたくて」
- 「利回り10%超えてるんで!」
⭕銀行ウケの良い言い回し
代わりに使うべき言葉
- 「資産運用の一環として長期保有を考えています」
- 「事業としての成長性を意識しています」
- 「安定的に収益が出る構成にしています」
- 「地域に根差した長期的な運用を志向しています」
💡銀行内部では、独自に保守的なシナリオを組んでリスク評価を行います。
ですので、あなたの側も「保守的すぎるかな?」と思うくらいでちょうどいいのです。
おわりに:面談は「属性+人柄」で決まる
不動産投資において、銀行融資は避けて通れません。
そしてその第一歩である初回面談は、単なる説明の場ではなく、信頼を勝ち取るプレゼンの場です。
- あなたの資産背景がしっかりしているか
- その上で、誠実な態度と合理的な計画があるか
この2つがそろえば、銀行はあなたに「お金を預けてくれる」パートナーになってくれます。
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では、またひみつ基地で!
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