不動産投資の融資先の選び方|初心者が銀行を探す正しい順番

取得戦略のひみつ

はじめての不動産投資──。

「物件を買って家賃収入を得たい」と思っても、最初にぶつかる壁が“融資”です。

自己資金だけでは買えない不動産を、どうやって買うのか?そのカギを握るのが銀行からの融資です。

「でも…銀行から何千万円も借りるなんて怖い」「どこに相談したらいいの?」「審査に落ちたらどうしよう」──そんな不安を感じている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

この記事では、初心者が最初の一歩を踏み出すために知っておきたい、銀行選びの基本と戦略を、実務経験に基づいてわかりやすく解説します。


融資はレバレッジをかける“エンジン”

例えば自己資金1000万円で年5%の運用をした場合、年間の利益は50万円。でも、融資を使って5000万円の物件を買えれば、家賃収入は年間250万円になります(単純計算)。

もちろん返済はありますが、自己資金に対するリターン(=レバレッジ)は飛躍的に上がります。

だからこそ、不動産投資では「どんな物件を買うか」と同じくらい「どこからどう借りるか」が重要になります。


とはいえ、不安なのは当然です

「借金なんてしたことない」

「どの銀行に行けばいいのか全然わからない」

「そもそも、こんな自分でも貸してくれるのか…?」

そんな不安、よくわかります。実際、融資の世界は少し閉じていて、情報も表に出にくく、ネットにある情報も古かったり不正確だったりすることが多いのが現実です。

でも大丈夫です。

正しい選び方・探し方を知っていれば、誰でも融資の道は開けます。


銀行選びの基本戦略

銀行は誰にでも貸してくれるわけではありません。同じ属性・同じ物件でも、先によって出してくる条件は全然違います。

紹介があれば理想ですが、そんな人ばかりではありません。新規で相談に行くなら、以下の順番で探すのが現実的です。

  • 条件が良い(長期間・低金利・高融資額)先を優先する
  • 今後も長く付き合えそうな銀行を探す
  • 自分の資産状況に合ったところから順に当たる

基本の考え方は「条件が良い銀行から順に狙う」。そのうえで、自分の属性や物件内容に合わせて、現実的に融資の可能性が高い先を選んでいく作業です。

正直、普通に断られることもよくあります。だからこそ、最初に知識を入れておくことが大切なんです。


金融機関のタイプ別の特徴

銀行を選ぶ際は、個別の名前で探す前に、まず**「金融機関のタイプごとの特徴」**を押さえておきましょう。

不動産投資でよく使われるのは、都市銀行(メガバンク)、地方銀行、信用金庫・信用組合、ネット銀行・ノンバンク、そして政府系金融機関です。

それぞれ「対応エリア」「条件(金利や融資期間の総合評価)」「審査基準」に大きな違いがあります。

まずは、全体像をざっくり把握しておきましょう。

金融機関の形態別まとめ

金融機関エリア条件(金利・融資期間の総合評価)審査基準備考
都市銀行全国非常に厳しい属性次第で超高条件も
地方銀行原則、支店のある地域厳しいエリアが重要
信用金庫・信用組合本店のある地域やや緩いエリアが重要
ネット銀行・ノンバンク全国(一部制限あり)×緩い築古や違法建築も柔軟に対応
政府系金融機関ほぼ全国やや緩い少額・短期だが、物件次第で効果的
  • ◎:金利も融資期間も好条件(長期・低金利)
  • ◯:ある程度好条件だが、物件や属性によって調整が必要
  • △:やや短期・やや高金利。築古などで選ばれることも
  • ×:金利高め・期間短めだが、属性が弱くても融資が受けやすい

具体的なケース別の考え方

ケース①:属性に少し余裕のある人の場合

30代・年収1200万円・上場企業勤務・東京都大田区在住・純資産3000万円・横浜の物件を検討中。持ち家は購入済みで、りそな銀行から住宅ローンを借入中。

このくらいの属性なら、メガバンクにチャレンジしてみる余地も十分あります。

もちろん新規では門戸が狭いことも多いですが、たとえば

  • 住宅ローンを組んだ実績がある
  • 給与振込・カード利用などで口座がある

こうした小さなきっかけから相談してみるのは十分アリです。はじめから諦めず、ダメ元で打診してみることで道が開けるケースもあります。

候補先

  • りそな銀行:住宅ローンの取引実績を足がかりに投資用の融資も相談しやすい。
  • 横浜銀行、城南信用金庫:メガの次に積極的に狙いたいのが、このクラスの「大手地銀・メガ信金」。条件面でも出しやすく、融資実績も豊富。
  • 横浜信用金庫:規模感は落ちるが、柔軟に相談に乗ってくれるケースもある。
  • オリックス銀行:アパートローンの定型商品あり。融資期間や自己資金要件も柔軟。

ケース②:資産規模は控えめだけどチャレンジしたい人の場合

年収800万円・自己資金800万円・純資産1000万円・埼玉県在住・埼玉県内の物件(3000万円クラス)を検討中

候補先

  • 政策金融公庫:初回投資向け制度枠を使える可能性。保証人不要・固定金利・長期返済。
  • 武蔵野銀行、埼玉縣信用金庫:地元密着。管轄エリアなら前向きに検討してくれる。
  • ノンバンク系(オリックス銀行、SBI新生銀行、イオン銀行など):アパートローンの定型商品。融資期間は短くなりがちなので注意。

銀行の探し方の進め方

初心者は以下の順で動くと効率的です。

  1. 少しでも関わりがある銀行(例:住宅ローンなど)に相談してみる
  2. 物件所在地・自宅周辺の地銀・信金をリストアップして順番に当たる
  3. ノンバンク系はネット等で直接申込み・資料請求して比較する

まとめ

  • 銀行によって条件は全然違う
  • 自分の属性と物件に合った先から順に当たる
  • 無理にメガを狙わなくていい。現実的な候補を潰していく作業
  • 地銀・信金が第一候補、ダメならノンバンク
  • 粘り強く5〜10行は当たるつもりで動く

「自分の状況だと、どの銀行から当たるのが良いのか?」
属性や物件次第で融資戦略はかなり変わってきます。もし個別にアドバイスが欲しい方は、お気軽にお問い合わせください。

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それでは、またひみつ基地で!

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